富士登山_1泊2日_添乗ブログ 初心者でもコレさえ抑えれば登頂できる!!初心者ルート『富士吉田ルート』を添乗員による解説 添乗員として学ぶ
今回のコースは「季節限定の富士登山」のご紹介!!
その中でもみんな大好き『富士山』の登山ツアーになります。
初めての方やご家族で参加したいけど、本当に自分でも登れるのか・・・という不安な方に
登山のコツやオススメポイントなどをご紹介していきたいと思います。
富士登山ツアーの行程
1日目
- 7:30
出発地:新宿 - 10:30
富士山5合目・雲上閣に到着 - 12:00
登山開始(富士吉田ルート) - 22:00~23:00
8合目山小屋に到着 - 到着後
夕食を取り就寝
2日目
- 4:00~6:00
日の出に合わせて富士山の山頂を目指して登頂開始(天候次第では中止) - 日の出後
下山開始(※お鉢巡りは無し) - 10:00~11:00
5合目到着 - 12:00~14:00
温泉施設にて昼食+入浴 - 16:30
帰着地:新宿
富士登山ツアーのポイント
- 初心者にも優しい王道ルート『富士吉田ルート』
- 8合目の中でも比較的低地の山小屋に宿泊
- ツアーなので安心の添乗員+登山ガイド付き
- 登山グッズレンタル可能
- 外国人観光客が少ない今、登山道や山小屋が混雑していない
富士登山って実は4つのルートがあり、その中でも初心者向けのルートとなっています。
しかしここで肝に銘じてほしいのが、初心者に優しくても結構過酷なのが富士登山です。
5~8合目まで大体4~5時間くらいですが、体力的にも難易度的にも厳しいのが8合目~山頂となっているので
8合目まで登るのに体力の80%くらい消耗してしまう人には登頂が厳しいかもしれません。
リタイアしないためにも、1ヶ月前くらいから運動して体力をつけておきましょう。
かなりご高齢の方や小学生でも登頂しているので、体調を万全にして臨むことが大事になってきます。
富士登山に必ず必要なもの
- 登山グッズ
ザック・雨具(上下別々になったもの)・登山靴・ヘッドライト・サングラス
※ストックやウィンドブレーカーなどは個人の判断で選ぶと良いでしょう
※雨具や登山靴が無い方は、登山ガイドから登山NGが出る場合が高いので、無い人は必ずレンタルしよう - 水
途中でも買えますが山頂に近づくほど高いです
常に500ml~1000mlくらいは持っていることをオススメします - トイレの小銭(100円玉を5~10枚くらい)
※コンビニで1,000円出してお水買ってお釣りをもらいましょう
富士登山に持って行った方が良いもの
- 耳栓
山小屋で寝るとき - サンダル
山小屋で登山靴を脱いだときの移動靴 - 靴紐の予備
色々と使えます - 結束バンド
靴底が剥がれた時に結ぶことができる - 予備の電池
- 靴下
私の場合、特に下山する時は2枚の靴下を履きます。
登りよりキツいと言われている下りで怪我しないように準備すると良いでしょう
富士山で高山病になったらどうする?!
高山病で登ることができなくなった場合は、『下山するしかありません』
正直、ほとんどの方に高山病の症状はでます。「頭が痛い」「下痢気味になる」「呼吸が苦しい」といった症状があったりします。
この時の症状を回復させるには下山し酸素濃度を戻すことが最優先になります。
高山病になった時に登山を続けられるかは、登山ガイドと相談の上に自己判断となりますが、
8合目登り切った後の体調から判断することも良いと思います。
ちなみにツアーの場合、下山するときは個人で下山します。
その場合は帰る方向を間違えないように、登頂する時のルートを必ず覚えておきましょう
今回であれば『富士スバルライン5合目』が正解です。
『須走口5合目』という看板は別の場所に行くので注意しましょう。
また下山時自力で帰れない方は馬に乗って帰ることもできますが、この場合数万円が自費でかかります。
支払いは現金のみなので、とにかくそうならないよう万全の体制で臨むことが大事ですね。
高山病にならないためには
- 5合目スタートした後はゆっくり小股で歩く(走らない)
- 深呼吸をこまめにして体に負担をかけない
- 水分補給をこまめに行う
- 休憩時に頭を下げない(お尻をついて休むなど工夫)
- 補給用酸素はほとんど意味ない・・・
- お酒やタバコは控える
『富士山自体は禁煙ではありません』が、登りタバコは絶対NG。 山小屋の中も禁煙です。
灰皿などもありませんので、喫煙者の方でどうしてもという方はご自身で携帯灰皿をお持ちください。
五合目以上ではタバコの販売もしていない
富士登山のルール・マナー
- 入山料は強制ではないが支払う方が望ましい
世界文化遺産に指定された平成25年から、登山者かより「富士山保全協力金(一般的な文言だと入山料)」として一人1,000円の徴収されるようになりました。
支払う場所は5合目・6合目と2箇所にあるが2回支払う必要はありません
ツアーの場合は、ツアー代金に含まれていることも多いので注意しましょう - 動植物は採取禁止
- 落書きNG
- すれ違う人とは挨拶をしましょう
- 無理矢理に追い越しはしないこと
- ストックの先端にはキャップをして、休憩・写真撮影などの時は周りに気をつけて取り扱うこと
富士登山の体験ポイント
添乗員目線になりますが、富士登山の名物を含めご紹介したいと思います
- 7合目山小屋「トモエ館」のクリームパン
- 山頂で食べるラーメン・豚汁
- 山頂のポストから出すハガキ(おはちめぐりコースのみ可能なので、難しい人は登山ガイドさんに相談してみましょう)
- 5合目レストハウスの富士山メロンパン
- 山小屋でもらえる焼印
※金剛杖(こんごうつえ)はサービスエリアや5合目の『雲上閣』で購入可能です - 天気がいい日の夜空
ヘッドライトを消して眺める星空は最高です
最後に
一生に一度は登りたい日本一高い山『富士山』
登山は初心者の人でもできますが、ツアーでも大体1名はリタイアの方がでるほど、簡単に登頂し下山できるわけではありません。
しっかりと準備して慎重に登ることも必要なのです。
それでもたくさんの魅力が詰まった富士登山は、達成した時は涙が出るほど感動します。
少しでもこの記事を参考にして、挑戦してくれれば嬉しいです。