添乗員になるためには〜実地(実務)研修とは何?〜安く研修する方法
どうもあと2ヶ月で退職してニートになりますJIROです。
今回の投稿は添乗員に興味がある方向けに「添乗員になるまで」のステップをご紹介した時の続きになります。
初めてみる方は是非、こちらをご覧になってから読み進めてみてください
今回のテーマは実地研修をするときの注意点を纏めていきたいと思います
実地(実務)研修は無料・有料?給与は出るの?
通常、お仕事を始める前に研修期間中は働いたものとして給料が支払われます。
仕事を覚えるという勉強でもありますが、会社の都合で時間的な拘束を受けることになりますので、法律上は仕事をしているものとして取り扱われますので研修中のバイトに対しても給与の支払い義務があるのです。
しかし、添乗員の派遣会社HPなどで、「費用全て負担します」「研修期間の時給○○円〜」という文言はどこを探しても無いのではないでしょうか。
もしそういった支援をしている会社があればすごく良心的且つ、その後の仕事もしっかりと補償された会社なのかと思います。
なぜ実費になるかというと、研修や添乗を数回経験した後に挫折して添乗員を辞めてしまう方が非常に多いからです。
研修してもその後に必ず添乗員として働いてもらえる補償がないのです。
その為、会社が負担しても無駄になるケースがとても多く基本的に実費となるわけです。
結論、添乗員業界の研修は給与なし、且つ実費で行うというのが一般的です。
大体いくらくらいかかるのか。
これに関しても最初の投稿記事に説明ありますのでご覧ください。
ざっくり言うと、国内は日帰りなら無料で行ける時もありますが、宿泊コースまた海外の実地研修などはパンフレット掲載の参加者料金と同額かかるとお考えください。
実地研修参加するときのポイント
実地研修ですが、何も考えずに参加するのは絶対にNGです
何故なら、基本的に実地研修は一度しか行いません。また、添乗員になると他の添乗員の現場を見れる機会は無くなります。
- コース詳細
- 自分が同乗するチーフ添乗員に関して
- 参加するスタンス
こういった事は、会社ではなく自分でしっかり選択して行くことが有意義な研修へと繋がります。
国内の場合
国内の場合は次のようなところをポイントにします
- バスガイド無しのコース
- 季節ものコース(紅葉・花見・果物狩り)
- 土日・祝日などとにかく混んでいる日にいく
- 中堅・ベテラン添乗員(5年以上経験者)のコースに乗せてもらう
- お客様として乗らない
意外と未経験者で資格のための研修となると、気軽に同乗研修を考えているかと思いますが、この研修が終わったら添乗員デビューすなわち誰も助けてくれません。
- 「とにかく忙しい日」
- 「旅程管理を行うのが難しい行程」
- 「会社に信頼されている添乗員」
といったコースに同乗して下さい。
また、チーフ添乗員には当日は[サブ添乗員]として実務を横で学ばせてもらうようにお願いすると良いです。
コースによっては、「お客様として乗って勉強してください」と言われるケースがありますがそれでは勉強になりません。
実際に朝と終わりの挨拶も経験して緊張した研修にすると良いでしょう。
海外研修においても基本的に同じことが言えますが、費用が数万円〜数十万円とかかりますので少し詳しくご紹介していきます
海外の場合
海外こそ、研修費用が高いが故に一度しか行けない為に有意義な研修としなければなりません。
何故アジアはダメなのか
現地のガイドさんが、添乗業務をしているケースが多く添乗の仕事が少ない為です。
費用が安いからといってアジアに行く人もいますが、結局添乗員になってからヨーロッパなどへ行くときに不安が大きく実費でもう一度研修に行く方をたくさん見たことがあります。
アジアを含めてそれ以外の国でも同乗研修に向かない国をご紹介します
◆ベトナム・カンボジア・中国・台湾・トルコ・ロシア・オーストラリア・インド・エジプト・USA(西海岸)など
他にもあるかもしれませんが主流な国で言うとこの辺りでしょうか。
「ヨーロッパに行きなさい!!」
ヨーロッパの中でもベテラン添乗員且つ現地ガイドが少ないコースにしてもらう事をお勧めします
- 空港の乗り継ぎ・到着後〜バスまでの同線
- ガイドがいないときの旅程管理方法
- ホテル到着時の案内
- 自由行動・自由食の案内方法
- 車内で歴史に関するトークを話すタイミングや内容
ヨーロッパにいくと、こういったポイントを学べる機会が多いと言うこと
また、添乗デビューした後も自信を持ってヨーロッパデビューができるでしょう。
つまり海外添乗にもステップアップがあり、英語や知識・経験が浅くても添乗しやすい国はいくつかあるのです。
ヨーロッパに行ける添乗員というのは中堅以上。ここまでくると大抵の国に行ける実力があるため時給も上がり、且つ仕事量もかなり安定している方が多いです。
稀に無料で研修参加できることも
これはあまり期待しない方が良いのですが、旅行の参加者が直前キャンセルした場合のケースです。
{ホテル・AIRなどをキャンセルするよりネームチェンジしたほうが費用を抑えられる}といった場合です。
これは旅行会社から派遣会社にそのような依頼が入る時がありますので、予め派遣会社の担当者に相談しておくのも良いでしょう。
しかし、いつ研修に行けるかもわかりませんし、行き先も不明なのであまりお勧めはしません。
資格が欲しい!!という目的の方なら待つ価値ありです!
講師目線でお伝えしたいこと
研修講師をしている私の体感になりますが、6〜7割の人は添乗員になっても1年以上続かない方が多い印象です。理由は様々ありました。
- 学生だったので卒業して就職した為
- 体力的にキツい
- 収入面が安定しない
- 仕事の依頼が少ない
- 思ってたイメージと仕事内容が違った
これら以外でも様々な理由で続かない方をたくさん見てきました。
添乗員として安定的な収入に繋げていくには、経験を積んでなるべく宿泊コースを入れてもらえるようになることが必要です。
日帰りのみですと、当日の早起き(4〜5時起床)以外に前後の打合せ・精算業務がを何回も繰り返していくため、モチベーションの維持も難しくなってきます。
宿泊になれば、温泉には入れるし朝の早起きは初日のみで沖縄・北海道・東北などの方面にも添乗できるようになります。
海外にしても、1ヶ月の中で添乗ができるエリアを増やすだけで収入面に大きく直結します
- アジア方面 5日前後
- ヨーロッパ方面 7〜10日前後
- 中南米方面 14日前後
添乗員なりたてだと月に1本しかお仕事がない時もあり、それがアジア方面だと月の給与が高校生のアルバイトよりも低いことがありました。
依頼も増えてきて経験を積めるようになると月に1本でも方面によっては20〜30万円は平気で稼げるようになります。
まずは、継続すること。
3年くらい添乗業務を1本で続けていれば副業として切り替えるのも良いかと思います。
個人的な意見にはなりますが、
最初から副業として・月に数日だけというスポット勤務感覚では中々継続していくモチベーションを維持していくのが困難ではないかと経験者目線では思ってしまいます。
しかし、人それぞれではありますので興味のある方はまず研修を受けてみると良いでしょう。
1年あればあなたに合う仕事かどうかはすぐわかるのも特徴的なお仕事です。
次回は、添乗員としてのお勧め学習方法をご紹介いたします。
”今日が人生で一番若い日"
それではまた会いましょう
となると種類は様々ですが、通常は会社から給与が発生すると思われます。