TAUTAU Terrace Tateyama 宿泊記|オールインクルーシブ×ワーケーションが成立する、館山の海辺ホテル

添乗員として10年、40か国を回ってきました。それなのに、地元・千葉にこんな宿があることを知りませんでした。

館山の海沿いに建つ TAUTAU Terrace Tateyama。フリードリンクと軽食が付いたオールインクルーシブの宿で、そのまま仕事もできてしまうという、ちょっと珍しい過ごし方ができる場所でした。

「働く」「食べる」「休む」が、財布も予定も気にせず一か所で回る。ワーケーションという言葉が、はじめて腑に落ちた滞在だったので、写真とあわせて書いておきます。

TAUTAU Terrace Tateyama の共用ラウンジ
共用ラウンジ。木の天井と、長いテーブル。ここで半日ほど仕事をしていました

どんな宿か

名称TAUTAU Terrace Tateyama
所在地千葉県館山市大賀81-17
コンセプトただ、たゆたうための海辺のホテル
チェックイン / アウト15:00 / 10:00
客室全7タイプ(ドッグフレンドリー・ユニバーサルルームあり)
オールインクルーシブフリードリンク(ビール・ソフトドリンク)、フリースナック・軽食
夕食イタリアンベースの季節料理(メインは肉か魚を選択)
朝食ビュッフェスタイル(海鮮丼・和牛ローストビーフ・自家製ブラックカレーなど)

海辺のリゾートというと身構えてしまいますが、ここは「等身大」という言葉がしっくりくる雰囲気でした。館内は明るく、静かで、気を張らずにいられます。

館内から中庭の芝生を見たところ
館内から中庭へ。芝生の先が海です

ここで、本当に仕事ができました

先に正直なところを書いておきます。この宿は「コワーキングスペースがあります」と大きく謳っているわけではありません。公式サイトにもそういう案内はありません。

それでも結果的に、ここが一番仕事のはかどる場所でした。理由は3つです。

  • 共用ラウンジに、長いテーブルがある。作業に必要な広さが最初から確保されています
  • 静か。チェックインからしばらくは、ほとんど人がいませんでした
  • 飲み物を取りに行くのが一瞬。後述しますが、これが地味に効きます
ラウンジの長テーブル
ラウンジの反対側。窓が大きく、明るい

添乗の仕事をしていると、移動の合間に 予約したホテルのロビーで作業する、ということを何百回もやります。その経験で言うと、集中できるかどうかは「机の広さ」と「立ち上がる回数」でほぼ決まります。

ここはどちらも良かった。だから長く座っていられました。

客室のテーブルでノートパソコンを広げたところ
客室のテーブルでも作業できました。缶を並べたまま仕事ができるのは、この宿ならでは

もちろん客室でも作業できます。ラウンジで集中して、部屋に戻って続きをやって、また下りていく。この行き来がストレスなくできるのが、この規模の宿の良さだと思います。

ワーケーションで一番大事なのは、Wi-Fiの速さより「切り替えのしやすさ」です。働く場所と休む場所が、歩いて30秒の距離にあること。それが揃っている宿は、意外と多くありません。


オールインクルーシブが、思った以上に効く

フリードリンクと軽食が付いています。ビール、ソフトドリンク、スナック。「いくらかかるか」を考えなくていいという、それだけの話なのですが、これが滞在の質をはっきり変えました。

フリードリンクの冷蔵庫
冷蔵庫の中身。取りに行くだけ

財布を出さない、値段を見ない、注文しない。小さな判断が全部なくなります。

旅で疲れる原因は、移動よりも「決めることの多さ」です。どこで食べるか、いくら使うか、何を頼むか。オールインクルーシブは、そこを丸ごと引き受けてくれます。

フリードリンクのバーカウンター
バーカウンター。セルフで注げます
フリースナックのコーナー
軽食のコーナー。パンやフルーツが置かれていました

含まれる範囲は、時期やプランで変わります。予約の前に公式サイトで確認してください。


食事:夕食は「肉か魚」、驚いたのは朝食のほう

夕食 — メインを肉か魚から選べます

夕食はイタリアンをベースにした季節の料理で、メインを肉か魚から選べます。

どちらかが当たり、ということはありませんでした。どちらもおすすめです。そしてボリュームがしっかりあります。「オールインクルーシブの宿だから量は控えめかも」という心配は、まったく要りませんでした。

朝食 — ここがいちばん驚きました

正直に言うと、この宿でいちばん驚いたのは朝食です。ビュッフェスタイルなのですが、並んでいるものの幅が普通ではありません。

  • 海鮮丼|具が小鉢で並んでいて、好きなように盛れます
  • 和牛のローストビーフ|朝から出てくる宿は、そう多くありません
  • 自家製のブラックカレー|朝からカレーがあると、つい手が伸びます
朝食ビュッフェ。海鮮丼の具が小鉢で並ぶ
海鮮丼の具は小鉢に少しずつ。右奥にはローストビーフも
朝食ビュッフェの温かい料理コーナー
温かい料理は保温ランプの下から。朝からこの品数です

とにかく、全部おいしい。朝食が良い宿は、それだけでまた泊まる理由になります。

自分のペースで取りにいける形式なので、時間を気にせず食べられるのもありがたいところでした。


夜の海が、いちばん良かった

日が落ちてから外に出ると、足元だけが照らされていて、その先が海でした。

日が落ちたあとの海辺
日没後。この暗さと静けさが、この宿の本体かもしれません

何もしない時間が、いちばん贅沢でした。「ただ、たゆたうための海辺のホテル」というコンセプトは、伊達ではありませんでした。


近くで観光もできます

館山を拠点にすると、南房総の主要な見どころが射程に入ります。

  • 館山城(城山公園)|天守から館山湾を一望できます。桜と椿の名所としても知られる場所です
  • 沖ノ島|歩いて渡れる無人島。浅瀬の透明度が高く、磯遊びにも向いています
  • 鴨川シーワールド|車でおよそ1時間。シャチのショーが名物です
南房総1泊2日モデルコースの図
1泊2日で組むなら、こういう順番になります

館山城と沖ノ島はどちらも館山市内なので、チェックイン前の時間で回れます。鴨川シーワールドは少し離れているので、2日目に充てるのが自然です。

※ 所要時間は目安です。道路状況や季節によって変わります。


千葉は「日帰りでも、泊まりでも」成立します

東京から館山までは、高速バスでも車でも2時間かからないくらいです。泊まらなくても行ける距離なのに、泊まると全然違う時間が流れる。千葉のいいところだと思います。


私は普段、関東と関西で、来てくれた方を1日ご案内する仕事をしています。南房総のように「車があると一気に選択肢が広がる」エリアは、行程の組み方で満足度が大きく変わります。

「この日程で回れますか」「どこを削ればいいですか」だけでも構いません。添乗員として行程を組んできた目線で、無理をしている箇所をお伝えします。


あわせて読みたい

※ 本記事は2026年9月時点の滞在に基づきます。料金・サービス内容・オールインクルーシブに含まれる範囲は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。写真はすべて筆者が撮影したものです。

\ 最新情報をチェック /

添乗員として40か国を回りました。「この国は自分に合うのか」「何日あればどう回れるか」。
ガイドブックに載っているのは"そこに何があるか"ですが、お話しできるのは"そこがどうだったか"です。
関東・関西でのご案内と、オンラインでの旅の相談を承っています。行ったことのない国については、正直にそう申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA