ポルトガル語は難しい?|独学の限界と、趣味で続けるコツ

「ポルトガル語って、難しいですか」。レッスンの前に、いちばんよく聞かれる質問です。

正直にお答えすると、簡単ではありません。でも、思っているほど遠くもありません。どこが難しくて、どこが意外と簡単なのか。そして趣味として続けられるのか。大学時代にポルトガルへ留学し、添乗員として30回以上かの地を訪れた経験から、できるだけ具体的に書きます。

難しいところ、3つ

1|動詞が人称ごとに形を変える

ここが最大の山です。英語なら「I speak / you speak / he speaks」で済むところが、ポルトガル語は6つとも形が変わります。

ポルトガル語意味
eufalo私は話す
tufalas君は話す
ele/elafala彼/彼女は話す
nósfalamos私たちは話す
vocêsfalamあなた達は話す
eles/elasfalam彼ら/彼女らは話す

しかも過去形・未来形でそれぞれ変わります。ただし、最初に全部覚える必要はありません。旅行で使うのは「私は」と「あなたは」がほとんどで、まずはその2つだけで十分動けます。

2|名詞に性別がある

机は男性、椅子は女性……ではなく、ポルトガル語では o(男性)と a(女性)がすべての名詞に付きます。日本語にない概念なので、最初は戸惑います。

救いは、語尾でだいたい見分けがつくこと。-o で終われば男性、-a で終われば女性、という原則が7割くらい当たります。例外は出会うたびに覚えれば間に合います。

3|鼻に抜ける音と、R の音

ão(アォン)のような鼻母音と、喉を鳴らすような R。日本語にない音です。ただしこれは理屈が分かれば急に出せるようになる種類の難しさで、独学でいちばん損をしやすい部分でもあります。音声を聞くだけでは、自分の音が合っているか分かりません。

意外と簡単なところ、3つ

1|書いてあるとおりに読める

英語の bough / through / though のような、読み方が予測できない単語がほとんどありません。規則を覚えれば、初見の単語も読めます。ここは英語よりずっと楽です。

2|英語と似た単語が多い

ラテン語由来の語彙が英語にも大量に入っているため、見た目で意味が推測できる単語がたくさんあります。importante(重要な)、necessário(必要な)、informação(情報)。読解は、思ったより早い段階でできるようになります。

3|スペイン語をかじったことがあるなら、かなり近い

スペイン語とポルトガル語は、文法の骨格も語彙もよく似ています。片方を知っていれば、もう片方の習得は目に見えて速くなります。逆に言えば、ポルトガル語を学ぶとスペイン語圏でも通じる場面が増えるということです。

独学でどこまで行けるか

正直なところを書きます。

独学人に習う
読む◎ かなり伸びる◯
単語を増やす◎ アプリで十分◯
文法の理解◯ 本で足りる◎ つまずく場所を飛ばせる
発音△ 自分では判定できない◎
話す× 相手がいない◎

独学がいちばん損をするのは、発音と「話す」です。読めるのに通じない、という状態は、独学で半年続けた人にかなりの確率で起こります。逆に言えば、そこだけ人に見てもらえば、あとは自分で進められます。

私のレッスンが30分からなのは、そういう設計です。全部を習う必要はありません。自分では直せないところだけ、短く、定期的に。

ポルトガル語、はじめてみませんか

初回は60分1,000円。無料のカウンセリングで「何を話せるようになりたいか」を伺ってから始めます。ブラジルのポルトガル語/ポルトガルのポルトガル語、どちらにも対応します。教材はこちらで用意しますので、手ぶらで大丈夫です。

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趣味としてのポルトガル語

「仕事で使う予定はないけれど、何か始めたい」。この動機で始める方が、実はいちばん長く続きます。義務がないぶん、楽しいところだけを進められるからです。

話者は2億人以上。でも、学んでいる日本人は少ない

ポルトガル語は、ポルトガルとブラジルだけの言葉ではありません。アンゴラ、モザンビーク、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア、東ティモール。9つの国で公用語です。話者は2億人を超えます。

それでいて、日本で学んでいる人は英語・中国語・韓国語に比べてずっと少ない。珍しさが、そのまま面白さになります。「ポルトガル語をやっている」と言うと、だいたい会話が続きます。

覚えた端から使える

これが語学の中でもポルトガル語の良いところだと思っています。挨拶を1つ覚えれば、その日に使えます。ポルトガルでもブラジルでも、片言でも自分たちの言葉で話そうとする外国人に、人はとても優しい。英語で話すより、ずっと距離が縮まります。

ポルトガルは、いま行きやすい

西ヨーロッパの中では物価が比較的落ち着いていて、治安も良いほうです。近年は旅行先としての注目も上がってきました(そのぶん観光地の価格は上がっているので、最新の情報はご自身で確認してください)。

リスボンやポルトの街角で、覚えたばかりの一言を使ってみる。その一瞬のために学ぶ、というのは、趣味としてかなり贅沢な部類だと思います。

ポルトガルという国そのものについては、別の記事に詳しく書いています。

まとめ

ポルトガル語の難しさは、動詞の活用・名詞の性・発音。簡単さは、読み方の規則性・英語との類似・スペイン語との近さ。

そして独学の弱点は、発音と話すこと。ここだけ人に見てもらえれば、あとは自分のペースで進められます。

まずは60分、試してみませんか。

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添乗員として40か国を回りました。「この国は自分に合うのか」「何日あればどう回れるか」。
ガイドブックに載っているのは"そこに何があるか"ですが、お話しできるのは"そこがどうだったか"です。
関東・関西でのご案内と、オンラインでの旅の相談を承っています。行ったことのない国については、正直にそう申し上げます。

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